この釣り場は、新潟県佐渡地域振興局が発行する「佐渡フィッシングガイド」掲載ポイントです。

1、岩谷口ってどんな場所?

新潟県佐渡市の北部エリアに位置する岩谷口という集落があり、ここには1Kmを超える幅の岩谷口海岸という砂浜が広がっています。周りには山や稲田、滝など自然に囲まれている豊かな集落になっています。ここは毎年秋に行われているトライアスロンのコースでもあり、近くには「Z坂」と呼ばれるアルファベットの「Z」の形をした急な坂道があることでも有名です。「Z坂」を登ると見渡せる岩谷口集落と周りの豊かな自然の景色は絶景で観光客からも人気があります。

2、岩谷口の特徴(海流 地形 実績)

佐渡の中でも外海府という最も日本海側に面している地域で、浅瀬のサーフエリアですがとても潮通しが良く、いろんな魚が回遊します。水深は浅く、基本は砂地のエリアなのですが根がある場所やゴロタ混じりの場所もあり、地形の変化がある海岸でもあります。ここには小さな河口もあり、毎年岩谷口海岸では佐渡では数少ない「とある魚」が釣れるポイントにもなっています。その「とある魚」とは次で紹介します。

3、岩谷口で釣れる魚種

・サクラマス             

・ヒラメ

・マゴチ               

・ブリ(イナダ〜ワラサ)

【青魚】イワシ

【鯛】マダイ、クロダイ

【その他】スズキ、キスなど

先ほど上で説明した「とある魚」とはサクラマスという魚のことです。春に近づき山の雪溶け水が川へ流れ始めた頃にサクラマスは海から川へと遡上します。水質や水量などいくつかの条件を満たす川にしか遡上しませんが岩谷口の川ではその条件を満たしている数少ない佐渡の釣り場でもあります。他にもイナダからワラサクラスの青物が釣れたり、マダイやヒラメなど幅広い魚種が釣れるサーフです。

サクラマスヒラメヒラメサクラマス
ヒラメマゴチマゴチヒラメ
マゴチブリブリブリ
ブリクロダイマダイイワシ
マダイシロギスクロダイ
クロダイイワシシロギス
イワシイワシ

4、岩谷口でおすすめの釣り

①サクラマス釣り

岩谷口といえばサクラマス釣りと地元の人ではそんなイメージが付くくらいこの場所では定番の釣りです。人それぞれ釣り方は違いますが、ほとんどの人がルアーを投げて狙っています。使うルアーはメタルジグ、スプーン、ミノー、シンキングペンシルを使う人が多いです。中にはフカセ釣りで狙う人もいます。サクラマスが釣れる時期は2月〜4月中と短い間ですが広いサーフに等間隔で人が沢山並ぶほど佐渡では人気な釣りです。岩谷口は潮通しが良いため、小魚がよく入ってくるのでサクラマスだけでなく他の魚が釣れることもあります。

②ライトプラッキング

なぜライトプラッキングがおすすめなのかというと「ヒラメ」「イナダ」「マゴチ」がよく釣れるからです。サーフエリアでは飛距離を出しつつ、遠浅でもしっかり動かせる釣りが適しています。3〜4月中の時期であれば同時に「サクラマス」もターゲットに入るため岩谷口ではライトプラッキングをおすすめに選びました。条件がよければ「ワラサ」「マダイ」「クロダイ」も視野に入るのでいろんな時期に行ってみるのも良いかと思います。冬場は北西の風で海が荒れたり、向かい風になる傾向があるためおすすめはしません。外海府エリアと呼ばれる佐渡の北部は潮通しは良いが荒れやすいため注意です。

5、岩谷口のおすすめルアー

・BlueBlueブローウィン140S(#1ブルーブルー)

このポイントは逆風になることが多い一方で安定した飛距離が最重要。そのため、フローティングミノー だけでなく、シンキングペンシルやシンキングミノーをサブで持ち込むことが多々あります。 メタルバイブレーションはレンジが落ちやすく遠浅エリアでは早巻でないと水深のキープがしにくいため、あまり登場シーンは多くありません。ベイトはカタクチが多いため、ひとまずブルー系を選択。マズメのタイミングではグリーン系や赤金系をローテーションしています。ヒラメを視野に入れるのであれば、ホログラム(キラキラ系)のピンクも準備しておきたいところ。また、波打ち際にカケアガリがあるため足元まできっちり引いてくるのを忘れずに。もしヒラメ、マゴチ狙いであればそのカケアガリのみを打ち、ランガンするのもおすすめです。以上より、用意しておきたいのは以下のアイテム。

[逆風/飛距離対策]

マニック135(DUO)

サイレントアサシン140S(シマノ)

にょろにょろ 125(ジャクソン)

よく飛ぶルアーの中でもカラーバリエーションが多かったり、泳ぎがナチュラルなものを採用しています。

[波打ち際対策]

VJ-16(コアマン)

BKF115(タックルハウス)

スネコン90S(BlueBlue)

スローに巻いてもナチュラルに泳ぐアイテムがおすすめ。飛距離はさほどいらないため、シルエット・重量ともに落としてもOKです。 シンキング系ルアーを着底ギリギリで引くもよし、フローティング系ルアーを引き波に乗せて漂わせるもよし。テンポよくランガンしつつも、丁寧に攻めることが大切です。

6、周辺情報(観光スポット、お食事処、施設)

☆観光スポット

1、大野亀(観光)

標高167mの巨岩が海に突き出しており、「トビシマカンゾウ」という国内でも2ヶ所でしか見ることができない黄色やオレンジの可憐な花が咲きます。5月〜6月の間に開花を迎えるので多くの人がこの開花のタイミングで訪れます。6月中に「佐渡カンゾウ祭り」が開かれ、鬼太鼓や民謡などの佐渡の伝統芸能が披露されるなどのイベントがあります。

2、二ッ亀(観光)

二ッ亀は海水浴場としてとても人気です。その特徴は海の透明度が高くて景色も良いので地元の人から観光客まで多くの人が訪れます。二ッ亀の名前の由来は二匹の亀がうずくまっているように見えることから『二ッ亀』と呼ばれています。

「日本の快水浴場100選」にも選ばれているそうです。

☆お食事処

1、大野亀ロッジ

4月〜11月の間、営業しており内容は海鮮丼やソフトクリーム、売店など

営業時間9:00〜16:00

https://www.visitsado.com/spot/detail0346/

☆施設(宿泊、公共)

1、たにぐち荘(民宿)

※一日一組限定の民宿なのでご予約はお早めに。

1泊2食          7,000円〜

素泊まり           3,000円〜

詳しい料金プランや宿詳細は下記のリンクから

https://www.visitsado.com/spot/detail0179/

2、佐渡外海府ユースホステル(ホステル)

1泊2食          6,380円〜

素泊まり           4,320円〜

詳しい料金プランや宿詳細は下記のリンクから

http://sotokaifu.jp/

3、関岬オートキャンプ場

7月1日〜8月31日の間に営業を行っています。

管理棟にはトイレ、売店(酒類・釣り具・雑貨等)温水シャワー(有料)、コインランドリー(有料)が設備されていて、各種キャンプ用品、調理用具の貸し出ししています。

1サイト 5,000円〜

レンタル品や施設の設備の詳細は下記のURLから

https://sado-sekizaki-camp.com/

4、岩谷口のお手洗い場と駐車場の案内 (公共)

岩谷口海岸には普通車が5、6台止まれる駐車場やその横には公衆トイレ、そこから見える範囲に自動販売機(たにぐち荘前)があります。

岩谷口付近は飲食店が少なく、離れたところまで移動する必要があるため、食事は宿泊施設を利用することをおすすめします。そして、コンビニやスーパーなども少し離れているため前もって必要なものは買っておくのが良いかと思います。

7、まとめ

岩谷口は潮通しが良いサーフエリアでサクラマスの実績がある数少ない佐渡の釣り場です。毎年沢山の釣り人がサクラマスを求めて佐渡中から集まります。周りの景色が良い釣り場ですので雰囲気を味わいながら釣りを楽しんでください。夏場は海水浴のお客さんもいるので、その期間の釣りは避けて「春や秋のシーズン」で近くの宿に泊まりながら釣りをすることをおすすめします。岩谷口には五段の滝や岩谷口洞窟などのちょっとした観光スポットもあるのでのんびり散歩をしてみるのも楽しいかと思います。

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