佐渡島のブリ

新潟県にある佐渡島は360°海に囲まれており日本海流がぶつかり、釣りにおいてとても環境が良い離島です。佐渡島では毎年多くの「青物」が釣れています。その中でも佐渡といったら寒ブリと想像する方もいると思います。佐渡島の市場では4kg以上をブリとして扱われていて、冬場の10kg以上を寒ブリと呼ばれています。岸からでも大型のブリが釣れることもあり、ワラサやイナダサイズも沢山釣れています。今回は佐渡島でのブリの釣り方を紹介します。

①ブリとはどんな魚か

ブリは大型回遊魚

佐渡のブリは3〜5月に産卵期を迎え、この時期を迎えると一斉に佐渡のブリは北上します。ブリの成長速度は速く、孵化して一年で40cmにまで成長すると言われています。ブリは冬場に「寒鰤」と呼ばれ脂が乗りやすく旬を迎えます。佐渡のブリは10kgを超える脂の乗った寒鰤が沢山水揚げされ、佐渡産寒鰤とブランドがついていますし、全国的にも名の通った有名な魚です。ブリは最大で1m以上にまで成長する大型回遊魚です。

【ブリの捕食するもの一覧】

  • 「魚系」イワシ、アジ、サヨリ、サバ、コノシロなど
  • 「甲殻類」エビなど
  • 「軟体」アオリイカなど

ブリは魚だけでなくエビやイカなども捕食します。ベイトフィッシュは20cmを超える大きめの魚も捕食します。

②佐渡でブリが釣れる時期

ブリを狙うなら春と冬

ブリの適水温は16〜20℃と言われており、佐渡島では春先や秋終盤から冬にかけての水温がブリにとって適水温の期間になります。青物の中では適水温が低い方なので寒い時期に活発に餌を捕食したり回遊をします。佐渡島でブリが釣れる時期は春の産卵の4〜5月、秋冬の10〜12月です。春には産卵前後の荒喰いをして、ベイトフィッシュが沢山いる秋から冬にも荒喰いをします。年間を通してこの2回のタイミングが釣れやすい時期です。他の時期にもイナダやワラササイズであればベイトフィッシュを求めて岸よりを一年中回遊しており、イワシやアジ、サヨリなどのベイトフィッシュがいると高確率で近くを回遊します。

【ブリが釣れる時期】

  • 春(4〜5月)秋から冬(10〜12月)
  • 適水温16〜20℃
  • 3〜5月が産卵期

ブリは適水温から離れてもベイトを追って接岸することが多く、春先や秋終盤でなくても釣れることがあります。最も大型のブリが接岸する可能性がある時期は水温が一気に下がる12月です。この時期は湾内や漁港周りにも回遊してきます。

③佐渡でブリが釣れる時

ブリ釣れるのは朝まずめ

ブリを釣る時は時間帯が大切です。ブリは基本朝まずめから夕まずめまでの昼間に釣ることが可能です。夜間も稀なケースで釣れることはありますが日が落ちると深場に移動するため岸よりには居なくなります。常夜灯などの明るい場所ではブリが夜間も残っていることはありますがルアーへの反応も悪くなるのでブリを釣る時は昼間がおすすめです。昼間でも特に朝まずめが釣れやすく、日が出るとプランクトンが光合成をしに上昇するため、プランクトンを捕食する小魚は活性が上がります。小魚が活発になると小魚を捕食するブリなどのフィッシュイーターも活性が上がります。このように朝まずめは1日の中で最も活性が上がりやすく、釣れやすい時間帯です。

【ブリが釣れる時間帯】

  • 朝まずめ〜夕まずめまでの昼間
  • 特に朝まずめが釣れやすい

船釣りでは夜間にライトをつけてブリを釣ることがあります。なので一概に夜間は釣れないと言えませんが実績から考えると昼間の方が良い傾向にあります。佐渡のブリを岸から狙う時には時間帯や天候、潮など条件がとても大切です。

④佐渡でブリが釣れる天気

凪よりはうねりがある時に釣れやすい

ブリは雨の最大のデメリットの濁りや淡水が溜まる(塩分濃度が下がる)という影響に弱いです。ですが潮通しが良い深場の地磯や漁港周りでは雨の影響は少なく、雨上がりのうねりがあるタイミングが釣れやすい時もあります。それに時期の水温によってもブリの活性が変わります。基本冬場は晴れた方がブリの活性は上がり、水温が高めの時には雨の後が良いことがあります。それにブリは凪の日よりは少しうねりや時化後、荒れる前などが良い傾向にあります。荒れる前は餌にありつけない日が続くことがあるので荒れる直前に荒喰いをするため岸寄りへと接岸します。逆に荒れた後にはしばらく餌にありつけない日が続いていたのでベイトを求め荒喰いをします。それに海が荒れている時はベイトフィッシュが漁港内や岸際に押し寄せられたり、湾内に避難しているのでこれを追ってブリが接岸することもあります。

【ブリが釣れる天気】

  • 時化の前後が釣れやすい
  • 冬場は晴れていると良い
  • 凪の日よりはうねりや少し波立っていた方が良い

海が荒れている日はとても危険なので釣り場に入れるかの判断や装備などの準備がとても重要です。少しでも危ないと思った時には諦めるという勇気も大切です。特に足場の低い地磯などは急に波が高くなり、足場がなくなることもあります。

⑤佐渡でブリが釣れる場所

水深のあるエリアで狙う

ブリが釣れる場所は比較的深場で潮通しが良い場所です。稀にベイトを追って浅瀬まで入ってきたりはしますが深場を狙った方がブリが回遊する確率が高いです。潮通しが良いと水中の酸素量が多く、プランクトンが多いのでプランクトンを捕食する小魚も回遊します。他にも小魚は回遊するだけでなく流されている時もあるのでブリなどのフィッシュイーターにとっては絶好の捕食場所になっています。他にも沖堤防やテトラ、漁港などの人口障害物のある場所の周りを回遊しやすい傾向にあります。

【ブリが釣れる場所】

  • 深場で潮通しが良い場所
  • 水深がある磯場や堤防
  • ベイトのいる場所
  • 人口障害物のある場所(堤防、テトラ、漁港など)

ブリはイナダとは違い、浅瀬や河口まで回遊するのではなく水深がある場所がメインとなります。どちらも共通していることはベイトがいる場所ということです。人口障害物のある周りを回遊することが多いですが佐渡島の堤防や漁港のほとんどが立ち入り禁止場所です。沖堤防への渡船も禁止になったので地磯や沖磯で狙うことをおすすめします。

<佐渡島の生息域>

佐渡島ではこのような地域でブリが回遊しています。この場所以外にもブリがよく回遊する場所やベイトが多い場所なども存在します。イナダは佐渡全域で釣れていますがワラササイズになると釣れる場所も少しずつ限られて、さらにブリになると釣れる場所が特に限られます。今までの佐渡の実績としてはサーフなどの浅瀬や身近な漁港周りでも釣れた実績があり、ベイト次第では佐渡全域で釣れます。これだけベイトが大切な釣りです。

【主な佐渡のブリ狙える釣り場】

  • 風島(石積み堤防)
  • 野崎鼻(地磯)
  • 平根崎(地磯)

これらの場所は潮通しもよく、ある程度水深もあるエリアなのでブリの回遊実績があります。佐渡島は入れる堤防が少なく、地磯で狙うことが増えると思います。これらの場所はベイトの回遊も頻繁にあるため、ブリも回遊しやすいです。ですが、とても海が荒れやすい場所なので風や波、天気を確認してから行きましょう。

⑥佐渡のブリが釣れる潮回り

ブリは大潮、中潮が釣れやすい

ブリを狙う時は潮回りも大切です。ブリは深場を回遊する傾向にありますが、岸からルアーが届く深場となると正直船などで行ける場所と比べ、水深は浅い方なので良い潮でないと岸寄りを回遊しません。ブリが最も岸よりを回遊しやすい時は干満差が大きい大潮、中潮あたりがおすすめです。それに潮位が高いタイミングや上潮、下げ始めまでが良い傾向にあります。潮位が上がるとその場の水深も増えるのでブリの行動範囲も広がります。ですが時化が混じるとベイトの動きも変わるのでブリも回遊する場所やタイミングが変わることが多々あります。

【ブリが釣れる潮回り】

  • 大潮や中潮などの干満差の大きい日
  • 潮位が高いタイミングがよい
  • 上潮や下げ始めが良い(満潮前後が好ましい)
  • 時化が混じると変わる

潮見や天候などを見ながらベイトの動きを予想して釣り場を決めることが釣果の鍵になってきます。漁港周りは魚にとっては障害物や安全地帯になることが多く、イワシやアジが夜間に溜まったりします。ブリなどのフィッシュイーターは、このような障害物や極端に潮の緩くなっている場所に溜まるベイトの周りを回遊する習性があり、日の出と同時に捕食しようと喰いっ気がたちます。

⑦佐渡のブリを釣る道具

強い引きに耐えるロッド

【ロッド】

  • ライトショアジギングロッド、ショアジギングロッド
  • 9.5〜11フィート硬さはMH、H、XHクラスがおすすめ

【リール】

  • スピニングリール番手は4000〜8000番がおすすめ
  • H、XHギアがおすすめ

【PEライン】

  • PEライン2号〜号編み込み数はお好み(X4、X8)

【リーダー】

  • 8号〜30号 ナイロン、フロロカーボンお好み

ブリを狙う時には場所によって使う道具が変わります。根がよく点在している磯場や砂地などの障害が無い場所で使用する道具が違います。佐渡では地磯で狙うことがほとんどだと思うので強めのタックルが必要です。ヒラマサのように根に突っ込む魚ではありませんが深場でかかると手前に寄せてくる時に糸が擦れることがあります。ロッドは10フィートでリールが6000番、PEライン3号に18号のリーダーをおすすめします。

⑧佐渡のブリ実績ルアー&ルアーBOXの中

【プラグ】

  • ダイビングペンシル(160〜230mm)

ダイビングペンシルはトップウォータープラグです。ブリは表層までルアーを追いかけて、水面から水飛沫を上げながら勢いよく飛び出すことがあります。水面からブリが飛び出す迫力に魅了される釣り人が多く、オフショアキャスティングとしてでもよく使われています。浅瀬でもしっかり動かせるので幅広い状況で使うことができます。サイズの大きいルアーを使うことによってルアーの水飛沫や音、シルエットでハイアピールができます。

  • ポッパー(140〜230mm)

ダイビングペンシル同様のトップウォータープラグです。口にはカップのような窪みがあり、この窪みによって音や波紋などを出して広範囲にアピールができます。ブリのルアーの中でも一番アピール力の高いルアーになっています。逆に返すとアピール力が大きすぎるので魚がスレてしまうことがあります。なのでずっと使用するのではなくルアーローテーションをしつつ、混ぜていくとより効果を発揮するルアーです。

  • ミノー(160〜230mm)

トップウォーター、ポッパーよりも水深を入れることができるルアーです。水面が波立っている時や活性が上がりきらない時に使用すると効果を発揮するルアーです。動きも一番安定しているので波立っている時にでもしっかり動かせます。

  • シンキングペンシル(120〜200mm)

トップウォーターやポッパーに出きらないブリに有効なのがシンキングペンシルです。水深が深い場所では特に有効で、ブリがどこの層にいるか探る時にも使います。アクションは変幻自在なので浅瀬以外であればとても有効的なルアーです。

【メタルジグ】

  • スタンダート(40〜150g)

メタルジグの標準的なタイプです。メタルジグは飛距離、沈下速度に優れているため多くの層を効率よく探ることが出きます。深場の海底にいる青物や真鯛、根魚といった他の魚も釣れます。ある程度水深のあるエリアではとても有効です。

  • スリム(40〜150g)

スタンダートタイプに比べると水の抵抗が少なく、操作する釣り人からすると疲れにくいです。標準的なジグより飛距離は少し落ちますが潮の速い場所でもしっかり沈下したり、向かい風の時の飛距離も風の抵抗が受けにくいなどのメリットもあります。アクションはスタンダートより少し控えめで活性の低い魚にも有効です。

  • スロー(40〜120g)

少し幅の広い短めのメタルジグです。シルエットは小さいですが重量があるので飛距離が出ます。ジグの形が左右対称ではなく片側だけ形状が違うことが特徴です。ジグが落ちる時に枯れ葉が落ちるようにひらひら揺れるので弱った魚を演出できます。シルエットが小さいためマイクロベイトパターンでも使えます。

☆実績ルアー

【TACKLE HOUSEフィードポッパー175F】

このルアーは名前の通りポッパープラグで青物の実績の高いトップウォータープラグです。安定した飛距離や姿勢がうねりがある状況などでも強く、万能なルアーです。水飛沫や音、泡で青物へ広範囲にアピールができます。アピール力が高いルアーで集魚力があるので青物の活性の上がる朝まずめの薄暗い時間や波立っている時にもとても有効です。ルアーの大きさも程よくイナダからブリまで釣れるサイズ感です。100mm、120mm、135mm、150mm、175mmとラインナップがあります。カラーバリエーションも多く、日が昇って活性が落ちた魚へもスレることなくアプローチができます。浮き姿勢は水面と並行で泡噛みが良いのでルアーが泡をまとい、クリアカラーを使うことでポッパーの弱点のアピール力が強すぎるということを克服できます。なのでいつでも使えるのでおすすめなルアーです。

☆ルアーBOX

  • フィードポッパー175F(タックルハウス)

  • ガチペン160F(BlueBlue)

  • ラピード190F(Maria)

  • モンスターショット125S(デュエル)

  • セットアッパー145SーDR(ダイワ)

トップウォータープラグとシンキングペンシル、ミノーと3種類用意しています。大きさは150mm前後がおすすめです。150mm前後のプラグは幅広い大きさの青物が狙えます。カラーはクリアカラーのプラグも用意しておくことでマイクロベイトパターンにも対応できます。

  • ガン吉130g(ima)

  • 激投ジグ100g(カルティバ)

  • 鏡牙ジグセミロング80g(ダイワ)太刀魚ジグ

  • アオモノキャッチャー60g(シマノ)

  • ビッグバッカージグ40g(ジャッカル)

  • メタルシャルダス25g(BlueBlue)

場所や状況、ロッドに応じたメタルジグの重量も大切です。メタルジグ以外にもスピンテールジグもあるとマイクロベイトの場合に活躍します。カラーはグローが入っているゼブラカラーが深場では反応が良いのでカラーバリエーションも釣果に関わります。

⑨佐渡のブリの釣り方

ブリを狙う時はベイトを追う

まずブリを狙う時は一番活性の上がりやすい日の出前から朝まずめまでを目掛けて釣りに行きます。朝まずめの活性の高いタイミングではトップウォータープラグで最初は探ります。日が出たタイミングではプランクトンが光合成をするため水面へと上昇し、プランクトンを捕食する小魚も活性が上がり浮上します。小魚が表層付近にいることでブリは上を意識するようになり、トップウォータープラグへの反応が良くなります。次にミノー、メタルジグと層を下げて探ります。青物はゆっくりとした動きより、機敏なアクションなどに反応が良いためジャークアクションや早巻きのストップ&ゴーなどの緩急のつけたアクションをおすすめします。

場所選びは水深のある場所と潮通しが良い場所を回遊しやすいのでこのような場所を選びましょう。潮通しが良い場所の探し方は外海の岬などの沖へと出ている場所や海に潮目がないかなどを頼りに探します。沖へと飛び出ている地磯は潮通しが良い場所が多く、青物も回遊しやすいです。潮目は周りよりも潮が速くなっているのでそこだけが色が変わって見えています。なので潮目の場所は潮が動いている又は潮が速いということがわかります。それに水中の酸素量が高く、小魚も集まることが多いため活性の高い青物もいる可能性が高いです。ベイトは潮に乗って回遊したり、流されていることもあります。なので潮目を頼りに釣り場を探すことも有効な手段です。ブリはヒラマサと違い地磯よりも堤防などの人口障害物などの周りを回遊することが多く、堤防やテトラ、灯台周りをよく回遊します。ですが佐渡の水深のある堤防のほとんどが立ち入り禁止になっているので、佐渡島でブリを狙う時には地磯で狙うことが多くなると思います。水深がない堤防でも漁港内にイワシやアジなどのベイトフィッシュが多いと漁港を囲むように回遊します。なのでベイトフィッシュが多い場所には浅瀬や潮が緩い場所でも回遊することがあります。

ブリを狙う時はこのようなオープンエリアを狙うことをおすすめします。ヒラマサは根回りを回遊しやすかったり、浅場でも回遊ルートになったりします。ですがブリはヒラマサほど根に執着心は無いため深場や人口障害物、潮通しが良い場所などを意識して釣り場を選びましょう。オープンエリアでは狙うポイントが絞りづらいことがあります。なのでオープンエリアでは潮目や海底の地形の駆け上がりなどを探りましょう。このような場所では海底〜中層をメタルジグやシンキングペンシルで探ります。表層は潮目などをトップウォータープラグやミノーで探っていきます。海底と表層を探るのはルアーの使い分けで簡単に探ることができますが、中層の探り方がわかりづらいと感じる方もいると思います。中層はメタルジグやシンキングミノー、シンキングペンシルで探ることができます。中層を探る時はルアーの操作の仕方で調整ができます。メタルジグでは海底まで沈下する速度を数えてその半分の時間でアクションを始めたり、海底まで落として縦のしゃくりを多めに層を調整したりなどします。シンキングミノーとシンキングペンシルは海底まで落とさずに着水してからの時間で調整をします。沈下速度は潮の速さやルアーウェイトでも変わるのでルアーを沢山使用して慣れが必要。一番中層を探るのにおすすめのルアーはシンキングペンシルです。シンキングペンシルは自重とルアー面積が程良い比率で、沈下速度がメタルジグよりも遅いので層をキープしやすいです。このように層を探る時はルアーの落ちる速度をカウントすることをおすすめします。

ブリを狙う時には探る層がとても大切です。メタルジグのアクションは縦でしゃくるとジグは浮き上がりながら進みますが、横のしゃくりはスライドするように横の動きで探れます。なので中層を狙う時は中層まで縦のしゃくりをして横の動きに切り替えてその層を重点的に探ることができます。縦のしゃくりと横のしゃくりを混ぜるコンビネーションのアクションもブリに有効です。一回一回のしゃくりの間のピッチに時間を空けることによって常に同じ層を探れたりするのでアクション、ルアー選択、沈下の時間などで調整できる人はブリを攻略しやすいです。

➉佐渡のブリへの近道

ベイトは「鳥」「漁港周り」「潮目」を頼りに探す

佐渡の大型ブリを狙うコツはブリの釣れる時期にベイトを追うことです。ベイトの探し方は潮通しが良い場所、カモメやウなどの鳥がいる場所、漁港周りの常夜灯などにベイトが溜まっていないかを探す3つがポイントです。潮通しが良い場所では潮目が多く、このような場所は流れがある又は潮が速いと言うことがわかります。潮目は酸素量が多く、プランクトンが多いのでプランクトンを捕食する小魚が回遊しやすいです。それに流れが速いと小魚が流されたり、回遊する頻度が多い傾向にあります。

次に鳥のいる場所についてはブリ同様に鳥は小魚を捕食するのでベイトが溜まる場所にはカモメやウなどの鳥が飛んでいることがよくあります。鳥が低空飛行していたり、水面に何度も降りていたりする時は特にチャンスです。鳥が沢山集まり小魚の群れに溜まることを鳥ナブラといい、このような時には大型の魚も集まりやすいです。

漁港周りでは夜間に常夜灯などで小魚が集まりやすかったり、大型の魚に見つかりにくいことから漁港近辺に避難してくることがよくあります。日が上がって潮が動くと漁港から離れて回遊します。なので漁港の近くの地磯や沖へ飛び出ている地磯はベイトが多く、特にブリを狙いやすいです。夜間のうちにベイトがいるかの下見をするのも有効な手段です。

ブリが釣れる場所は深場で潮通しが良く、人口障害物の近くが多いと場所が限定的ですがベイトを追って回遊している場合はこれらの条件を満たない場所でも回遊してきます。ベイトを沢山捕食している時には警戒心も少なく、ルアーへの反応も良いのでベイトがいる場所を探すことがブリへの一番の近道です。

まとめ

このようにブリを釣る時はイナダやヒラマサとは狙い方が違います。一番の違いは釣れる時期が限定的なことです。イナダやヒラマサは釣れる期間が長いですがブリは春先と秋終盤から冬先までと期間が限定的です。そして回遊する場所も限定されますがベイト次第では時期も場所も関係なくベイトを追っているのでベイトフィッシュを探すことが大型ブリの釣るコツになります。佐渡沖では毎年寒ブリが大量に水揚げされていて佐渡産の寒ブリとブランドが着くほどです。その寒ブリが岸寄りを回遊したり、時期によってはイナダやワラサでも十分脂が乗って美味しい魚でもあるのでぜひ佐渡島で10kg超えを狙ってみてください。

地元アングラーの声

寒鰤サイズが釣れた噂は聞きますがまだ釣ったことありません…

私はメジャークラフトジグパラ40gオンリーでやってます!コスパ一番!

佐渡は平政を狙っていると鰤がたまに混じる感じかな。2、3キロのワラサが多いイメージですね。

JACKALLビッグバッカー107鰤カスタム(超サゴシピンクスパーク)でいろんな青物釣れるのでおすすめです。ライトショアジギングロッドで6キロ鰤なら十分でした。

期間難易度場所ルアー(強い)天候習性佐渡のポイント
1月地磯、漁港周りプラグ、メタルジグ風島、野崎鼻、平根崎
2月地磯、漁港周りプラグ、メタルジグ風島、野崎鼻、平根崎
3月地磯、漁港周りプラグ、メタルジグ晴れ○産卵期、荒喰風島、野崎鼻、平根崎
4月地磯、漁港周りプラグ、メタルジグ晴れ○産卵期、荒喰風島、野崎鼻、平根崎
5月地磯、漁港周りプラグ、メタルジグ雨○産卵期、荒喰風島、野崎鼻、平根崎
6月地磯、漁港周りプラグ、メタルジグ雨○風島、野崎鼻、平根崎
7月地磯、漁港周りプラグ、メタルジグ雨○風島、野崎鼻、平根崎
8月地磯、漁港周りプラグ、メタルジグ雨○風島、野崎鼻、平根崎
9月地磯、漁港周りプラグ、メタルジグ雨○風島、野崎鼻、平根崎
10月地磯、漁港周りプラグ、メタルジグ風島、野崎鼻、平根崎
11月地磯、漁港周りプラグ、メタルジグ晴れ○荒喰風島、野崎鼻、平根崎
12月地磯、漁港周りプラグ、メタルジグ晴れ○荒喰風島、野崎鼻、平根崎

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