この釣り場は、新潟県佐渡地域振興局が発行する「佐渡フィッシングガイド」掲載ポイントです。

1、平根崎ってどんな場所?

新潟県佐渡市の北西部に位置する大きな岩盤地帯です。平根崎海岸は約500m以上にも広がる地磯で佐渡でも最大級と言えるでしょう。岩盤には、強い波浪で起こる渦巻きで侵蝕された複数の甌穴(おうけつ)があり、平根崎は国で『天然記念物』へと指定されています。

両津港からは車で約70分。

2、平根崎の特徴(海流 地形 実績)

平根崎海岸は佐渡の中でも外海府という最も日本海側に出ている地域で、日本海流がぶつかり岩盤には甌穴ができるほど潮の流れが速い地域です。11月からの冬場はとても荒れるため入れなくなることが多く、風が3〜4m吹くだけでも波立ってきます。そんな激しい海流なので海側の岩が削れ、大きな斜面帯になっています。波がぶつかるということもあり、磯の表面は研磨された様な場所や大きく抉れた様な場所もあり複雑な地形になっています。このような条件が魚にとっては好条件であり小魚から大型回遊魚まで沢山の魚が回遊をしてきます。10kgと言わず、20kgを超える大型回遊魚まで実績があり、全国各地から来た釣り人も一度は足を踏み入れる様な佐渡の地磯です。また平根崎海岸は『観光スポット』でもあるので佐渡に訪れた際には立ち寄ってみて欲しいおすすめのスポットです。

3、平根崎で釣れる魚種

沢山ある佐渡の地磯の中でも『平根崎海岸』が人気を誇る理由は『沢山の魚種が釣れるから』『大きい魚が釣れるから』という所だと思います。そんな『平根崎海岸』ではどんな魚が釣れているかを紹介します。

・ヒラマサ

・キジハタ

・ブリ (イナダ〜ブリ)

・マダイ

【青魚】シイラ、カンパチ、イワシ、アジ、

【根魚マハタ、カサゴ、メバル、アイナメ

【鯛】クロダイ、コブダイ、イシダイ

【その他】ヒラメ、アオリイカ、カマス、メジナ など

特に平根崎はヒラマサがよく釣れる佐渡の釣り場になっています。毎年何本も上がる実績を持っており遭遇率が高いことから有名になりました。他にも鯛類やアオリイカなど沢山の魚が釣れるポテンシャルの高い地磯です。

マダイ
クロダイマダイクロダイ
クロダイイシダイクロダイコブダイ
コブダイメバルイシダイメバル
イシダイカサゴメバルカサゴ
メバルキジハタカサゴアイナメ
カサゴマハタキジハタブリ
アイナメブリマハタヒラマサ
ブリヒラマサブリアジ
ヒラマサカンパチヒラマサイワシ
アジシイラカンパチヒラメ
イワシアジアジメジナ
ヒラメイワシイワシ
メジナヒラメアオリイカ
メジナヒラメ
メジナ
カマス

4、平根崎でおすすめの釣り(3選)

①フカセ釣り(マダイ、クロダイ、メジナ)

平根崎で人気な釣りの一つでもある『フカセ釣り』は季節によって釣れる鯛類の種類が変わることもあり季節の境目で魚種の変化を感じることもできる釣りです。クロダイ、メジナ、マダイも狙えることから平根崎はフカセ釣りをする人には人気があります。どこでもマダイが釣れるわけではないのでマダイが視野に入る平根崎はフカセ釣りに適していると言っても良いでしょう。実績としては80cmを超えるマダイが釣れたこともあります。デメリットとしてフカセ釣りは他の釣りに比べて海に近づかないと(前に出ないと)いけない為少しでも荒れると釣りが成立しにくくなります。

②ライトショアジギング(ブリ、カンパチ、キジハタ、マダイ)

『ライトショアジギング』を選んだ理由は魚種の豊富な平根崎で幅広い魚を狙えることからおすすめに選びました。小型青物からハタ系、マダイなど20〜60gのメタルジグを使用することで狙い魚種の幅が広がります。何が掛かっているか上がってこないとわからないどきどき感がたまりません。ただし、デメリットは大型回遊魚が掛かってしまうと中々釣り上げることが難しい点。海底にメタルジグを落とせば、磯場なので根がかりしてしまう可能性も少なくはないでしょう。

③トップウォーターゲーム(ブリ、ヒラマサ、シイラ)

「とにかく大きい魚を釣りたい」「引きを楽しみたい」という方におすすめな釣りは『トップウォーターゲーム』です。大きい浮力の高いルアーでブリ、ヒラマサ、シイラなどを狙うのがおすすめです。ライトショアジギングのデメリットを全て解消しながら大物を狙えます。狙える魚の中では ヒラマサ狙いが人気です。道具が一気に大きくなるため体力の消費や慣れが必要なところと他の釣りより魚が釣れる確率は下がります。

5、平根崎のおすすめルアー

・Mariaラピード190F(B28玄海クリア)

平根崎では青物狙いのルアーをもっていくことをおすすめします。磯の手前には湾形状になっている場所がいくつかあり、そこへ小さなマイクロベイトが溜まりやすく、マイクロベイトパターンに対応するルアーを1つは用意したほうが良いと思います。(クリアカラーなどの透明度の高いルアー)沈み根が多いためトップウォータープラグかフローティングミノーを編成することで根がかりを気にせず効率よく探れます。平根崎は横風が多く、水面が少し波立つのでなるべく安定した動きのルアーを選択することで魚との遭遇率が上がるでしょう。この磯は横に広いためランガンスタイルでの釣りができます。一箇所にとらわれずに動きながら釣りをすることをおすすめします。他に20〜30gの小さなメタルジグで根魚を狙ったり、80g〜120gの大きめのメタルジグでトップウォータープラグと同じく青物を狙ったりします。メタルジグの場合、最初は沈み根の位置を把握するまでは頻繁に根がかりしてしまうかもしれませんがトップウォータープラグを使うことで根がかりの心配も無くなります。

[アピール力重視]

エンタイスポップ160F(shaut)

ジグパラスロー50g(MajorCraft)

スローブラットキャスト30g(Palms)

[飛距離対策]

ガチペン200(BlueBlue)

バレットブル160F(DUEL)

ビッグバッカージグ30g(JACKALL)

6、必要な装備、道具

平根崎に限ったことではありませんが磯場の釣りでは事故に一番気を付けなければなりません。安全に釣りをするための装備を確実に揃えておきましょう。『釣り道具』や『ライフジャケット』はもちろん、磯場で、『頭を保護するもの』、『スパイクシューズ』を必ず着用してください。

①ライフジャケット

膨張式ではなく元々 浮力帯の入ったライフジャケットが好ましいです。磯場は尖っていたり貝類が沢山付着しているため膨張式だと割れてしまうことがあります。

②頭の保護をするもの

帽子でも良いのですがロッククライミングなどで使うヘルメットがより安全です。磯場は滑ることや足場が悪く、よろけて頭を打つと大変危険ですので必ず着用して下さい。

③スパイクシューズ

スパイクシューズは磯場では必ず着用しなければなりません。岩に海藻が付いていたり足場が不安定だったりと、とても磯場は危険です。スパイクシューズだからと言って絶対に滑らないということはありませんが履くか履かないかではまったく違うので必ず用意しておきましょう。特に平根崎では斜面が急なのでフェルトスパイクではなくピンがしっかり出たスパイクシューズをおすすめします。

④連絡手段(通信機器)

磯場で足を怪我して動けなくなった事故もよくあります。そのため連絡手段は必ず用意してください。そして防水の袋に入れて浸水防止をすることがおすすめです。

☆あったらより良いもの

・グルーブ(手袋)

足場が悪い場所でよろけてもしっかり手がつけるように指が出ていないグローブをおすすめします。貝殻や鋭い岩で手を切らずに済みます。

・救命ロープ

同行者が波にさらわれたことも想定して救助する方法をしっかり考えておきましょう。

・サングラス(偏光)

サングラスで目の保護をしましょう。水面からの日差しの照り返しが強く視界が奪われるのでサングラスは身につけた方がより安全です。

注意

佐渡の海は流れが速く、危ない場所が沢山あります。特に危険なのは濡れた岩に踏み入れることです。入って釣りをしていると急に高い波がかぶり、さらわれることもあります。急に天候、波、風が変わるのも佐渡の特徴なのでなるべく海からは離れて釣りをしましょう。そして無理な場所へは行かないようにしたり、2人以上の同行者と一緒に釣りをしましょう。

7、周辺情報(観光スポット、お食事処、施設)

☆観光スポット

1、『尖閣湾揚島遊園』

海中透視船やゆるゆる水族館、あげしま海カフェなどの小さいお子さんから大人まで楽しめる観光施設です。他にも魚の餌やりやたらい舟の体験などもやっているので家族で観光する方には特におすすめの場所となっています。

詳しい営業時間や案内はこちらのサイトをご覧ください。

https://sado-ageshima.com/

2、『姫津大橋』

5月〜10月の間だけ解放される絶景が見れる大きな橋です。入り口には新鮮なイカや魚の加工品などを販売する直売所があり、そこでは釣竿の貸し出しも行っています。とても水が澄んでいる為、天候が良いと海を覗けば魚が見える時もあります。佐渡市としても公認な釣り場でもあり人気な観光スポットになっています。天候が荒れている時は解放されていないこともあるので事前に確認をしたほうが良いかと思います。

※ 営業時間は9時〜16時の間ですが変更がある可能性があります。

3、『北狄ひまわり畑』

8月上旬頃に満開を迎える海沿いのひまわり畑です。バックには海の絶景とひまわりを同時に写真に収めることができるインスタ映えスポットで地元の人にも人気が高いです。ひまわり畑の中心には細い道があり、ひまわりに囲まれながら夕日を満喫することもできる短い期間限定の観光スポットです。近くには小さな駐車場も設けられています。

☆お食事処

1、『食堂 尖閣湾』

尖閣湾揚島遊園のすぐ目の前にある食堂です。丼物や麺類などの食事ができます。

営業時間 9:00〜16:30

📞0259ー75ー2428

※コロナウイルスの影響もあり、営業時間が変更されるかもしれませんのでこちらの連絡先にご確認ください。

2、『万楽(焼肉屋)』

ここも尖閣湾揚島遊園の前にあり、基本夕方から夜にかけての夕食時に営業をしています。

営業時間 17:00〜21:00

📞0259ー75-2851

※コロナウイルスの影響もあり、営業時間が変更されるかもしれませんのでこちらの連絡先にご確認ください。

他にも相川街側へ車で15分くらい戻ると沢山の飲食店がありますので是非興味のある方は調べてみて下さい。

☆施設(宿泊、公共)

1、『尖閣荘』(民宿)

1泊2食  スタンダート 8,250円〜

素泊まり         5,390円〜

詳しい料金プランや宿詳細は下記のリンクから

https://senkakusou.com/

2、『岩百合荘』(民宿)

1泊2食          7,560円〜

素泊まり          4,860円〜

詳しい料金プランや宿詳細は下記のリンクから

3、『ベルメールユースホステル』(ホステル)

1泊2食          6,800円〜

素泊まり          4,400円〜

詳しい料金プランや宿詳細は下記のリンクから

https://sado.bellemer.jp/

4、近くのお土産売り場『佐渡金山』(公共)

ここから一番近いお土産売り場は佐渡金銀山にあります。

http://www.sado-kinzan.com/

5、『ローソン』(コンビニ)

6、『キング』(スーパー)

7、平根崎のお手洗い場と駐車場の案内(公共)

平根崎海岸の入り口に5〜7台ほど駐車できるスペースがあり、横には自動販売機と公衆トイレが設備されていますのでご利用ください。

8、まとめ

『平根崎』の魅力は伝わったでしょうか。おすすめの釣りのデメリットも紹介しましたがデメリット以上に価値がある釣りばかりで必ず楽しめるので一度挑戦してみてはいかがでしょうか。平根崎は大型のヒラマサが釣れた実績をもつ有名な地磯なのでヒラマサ狙いの方に特におすすめの佐渡の釣り場です。平根崎に限らず、佐渡にはポテンシャルの高い釣り場が沢山あります。あまり知られていない場所や誰も踏み入れたことのない場所もあるかもしれません。安全確保を忘れずに佐渡島で一生忘れられない思い出を作ってください。

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