『佐渡島のヒラマサ』

新潟県にある佐渡島は360°海に囲まれており日本海流がぶつかり、釣りにおいてとても環境が良い離島です。佐渡島では毎年大型の魚が岸から釣れており、その中でも代表格の魚が「ヒラマサ」です。岸からでも10kg以上の大型回遊魚が釣れると佐渡島は有名になり、全国から釣り人が集まります。そんな佐渡島のヒラマサが釣れる方法を紹介します。

①ヒラマサとはどんな魚か

海のスプリンター

ヒラマサはスズキ目アジ科ブリ属の一種で見た目はブリと同じように見えますが全く別の種類の魚です。特徴はブリよりも暖かい海域に生息しており体は細長い体系をしています。泳ぐスピードがとても速く海のスプリンターとも言われ、体調は最大約2mほどにまで成長する大型回遊魚です。ブリとの見分け方は上アゴの上後端が丸みを帯びていたり、胸ビレが腹ビレより短いといった違いがあります。浅瀬の根などに執着心を持っていたり、単独行動や小さな群れで行動することが多いと言われています。ヒラマサは引きが強いことから釣りでも人気なターゲットで、オフショアキャスティングやジギングなどの船釣りからショアジギングなどの岸からでも釣ることが可能です。普段はアジやイワシなどの小魚や甲殻類、イカなどを捕食しています。

【ヒラマサの捕食するもの一覧】

  • 「魚系」アジ、イワシ、サバ、サヨリ、カマス、トビウオなど
  • 「甲殻類」エビ
  • 「軟体」アオリイカ、スルメイカ、ヤリイカなど

②佐渡でヒラマサが釣れる時期

ヒラマサは春と秋が狙いどき!

ヒラマサは基本一年中釣ることが可能な魚ですが、ヒラマサの適水温は18〜23℃と比較的暖かく、時期で言うと春から初夏にかけての水温と、秋の水温に当てはまります。特に佐渡でヒラマサを狙うにあたって最も良いシーズンが5月〜6月、10月〜11月の春と秋の時期がおすすめです。春の5〜7月の間に産卵期を迎え、産卵の体力を蓄えるために岸に接岸して荒喰いをします。そして秋の10月〜11月には岸際のベイトフィッシュが豊富なため、冬を越すための春と同様に荒喰いをします。これらの時期以外にもヒラマサは回遊していますが適水温から離れるにつれてなかなか口を使わなくなります。ですがベイトが沢山いると水温関係なく食いっ気が立つことがあります。

【佐渡ヒラマサの釣れやすい時期】

  • 春(5月〜6月)
  • 秋(10月〜11月)
  • 適水温18〜23℃

ヒラマサをルアーで狙うにあたって大切なことは「ベイト」「地形」「海流」です。この3つの中のうち「ベイト」は季節的な面が大きく関係します。春や秋は大きなベイトや小魚の大群などのベイトが集まりやすい時期だからこそ岸際で最も釣れやすくおすすめの時期です。それが冬場や夏場でもベイトが沢山いればヒラマサは岸へ寄ってきますし、ルアーへの反応もよくなります。特にイワシは毎年この時期に必ず岸に来るという周期が少なく、年によって接岸するタイミングがわからないことが多いです。沖から青物に追いかけられて岸へと追い込まれたり、海の時化で流されて接岸することもあるのでこのタイミングがヒラマサを釣るチャンスです。

③佐渡でヒラマサが釣れる時間

朝まずめがチャンス!

ヒラマサやブリなどの青物は基本深場にいる魚で、昼間は産卵や捕食で浅瀬で回遊することがあります。浅瀬で回遊する青物は日が沈むと深場に落ちます。沖では夜でも釣れることがあり、諸説はありますが「青物は暗闇に適していない目をしている」と言われていたり、「昼行性だから活性が上がらない」、「単純に深場に落ちたから釣れない」といったように、はっきりとした理由は明かされていません。ですが確実に言えることは『朝方、日中、夕方』の明るい時間帯の方が釣れるということです。実績としては夜間でも釣れた報告はありますがそれはとても珍しいケースです。夜間を除いて青物が一番釣れやすい時間帯は朝まずめです。日の出前後1時間はプランクトンが光合成をするために一斉に浮上をして、そのプランクトンを捕食する小魚は一時的に活性が上がります。ヒラマサはこの朝まずめのタイミングで視界もよくなりベイトも動き出すため活性が上がり、1日の7割の捕食を朝まずめで行うと言われています。昼間から夕まずめでは残りの3割を捕食するため、朝まずめに比べると確率はかなり落ちます。

【ヒラマサが釣れやすい時間】

  • 朝まずめ(日の出前後1時間程度)
  • 昼間から夕まずめは確率が落ちる

ヒラマサを狙うにあたって朝まずめが一番良いのですが、天候や潮の関係で朝まずめの時間帯がズレることがあります。その遅れるタイミングを知っておくと大きく釣果に影響します。そのズレるタイミングとは天候に関係します。
余談ですが、船釣りで夜間に集魚灯を焚いて青物を狙う釣り方があります。集魚灯には小魚やイカなどが集まり、それらを捕食しに青物がやってきます。深場ということもありますが、もしかしたら岸からでもベイトフィッシュと常夜灯などの明るい場所という条件が合えば夜間でも狙えるかもしれません。

④佐渡でヒラマサが釣れる天気

ヒラマサは時化前後に荒食いをする?

ヒラマサに限らずどんな魚でも天候で魚の活性は変化します。それは水温の変化や水質に影響が出ることが一番大きく影響します。ヒラマサにとってどんな天候や状況が影響するかというと3つの条件に関わってきます。一つ目は曇っている時は日の出が遅れるということです。上でも説明した通り明るくなるとプランクトンが上昇し、ベイトの動きが活発になりますが、曇っている時にはどうでしょう。曇っていると明るくなるタイミングが遅れたり、日光が差さないとプランクトンは光合成をしないのでプランクトン自体も浮上するタイミングが遅れます。このことによってヒラマサの活性が上がるタイミングが遅れることがあります。2つ目は雨や風での水温変化です。ヒラマサの適水温は18〜23℃と言われており、この水温を上回っている時には雨風で水温が下がると適水温に近づくため活性が上がり、逆に水温が低い時に雨風の影響でさらに下がると悪影響です。このように天候は水温変化に影響します。そして3つ目は時化のタイミングです。ヒラマサは海が荒れることをはやく察知し、海が荒れる前のタイミングで喰いっ気が立ちます。海が時化ている時には餌になかなか辿り着けない日が続くので、強い雨風で海が荒れる前後は釣れやすい傾向にあります。時化後は何日も餌に辿り着けなかった影響もあり、時化が収まったタイミングも活性が上がります。

【ヒラマサへの天候の影響】

  • 曇りや雨は日の出が遅れるため朝まずめが遅れるor長引く
  • 各天候での水温の変化
  • 海が時化る前後に荒喰いをする

基本、青物は雨が降ることによって雨の淡水を嫌い、活性が一気に落ちたり深場へ移動します。ですがヒラマサは雨の淡水の影響をあまり受けません。なぜ影響を受けないのかはヒラマサが釣れる場所に関係します。

⑤佐渡でヒラマサが釣れる場所

潮通しが良く、地形に起伏がある場所

ヒラマサの釣れる場所には大きな特徴が2つあります。1つ目は潮通しが良い場所です。ヒラマサは回遊魚なので潮通しが良い場所をよく回遊します。一部例外でベイトが潮の緩い湾内に入って、それを追って潮が緩い湾内に入ってくることはありますが基本は外海に面した場所にしかいません。潮通しが良いとベイトもよく流れるのでその周りを回遊している頻度が高いです。潮通しが良いことで雨での活性の影響が受けにくいということもあります。普段淡水で活性が下がる青物ですがヒラマサのいる海域は潮通しが良いことによって、淡水がすぐに流されて沖から塩分濃度の高い海水が流れるので淡水で活性が落ちることは少ないです。それに加えて潮通しが良いと濁りも発生しづらいです。2つ目は起伏になった地形の場所です。岩などの根が沢山点在している場所で回遊すると言われています。このような根のある場所に執着心があるため、回遊魚でもありながら居着く魚(根魚)とも言われています。

【ヒラマサが釣れる場所の特徴】

  • 潮通しが良い
  • 地形に起伏がある

ヒラマサは泳ぐスピードがとても速く、潮の速さに負けることが少ないため小魚をどのような状況でも捕食できます。普段は根の間を縫うように回遊していることが多いため、ヒラマサを掛けても根に糸を擦られたり潜られて切られることが多い魚です。ヒラマサの釣れるポイントを探す時には沖磯や沈み根に潮があたっている場所や、ブレイクと呼ばれる岸から沖にかけて急激深くなっている場所などを探すとヒラマサへの遭遇率が上がると思います。

<佐渡島のヒラマサ生息域>

佐渡のヒラマサの釣れる場所はこのように佐渡の湾内を除いた場所で釣ることが可能です。佐渡の外海は基本潮通しがよく、磯や駆け上がりなどが沢山あり、ヒラマサの回遊には適しているエリアになっています。湾内でもベイトが入るとヒラマサも追いかけて入ってくる為、今までに湾内でも実績があります。

【主な佐渡のヒラマサが釣れる場所】

  • 稲鯨(地磯)
  • 風島(石積み堤防)
  • 野崎鼻(地磯)
  • 平根崎(地磯)

これらが佐渡でヒラマサが釣れる地磯、石積み堤です。この中で最も実績の高い場所はダントツで「平根崎」です。他の三ヶ所に比べると地磯事態も大きく、潮の流れも速いのでヒラマサが良く回遊します。他の場所は平根崎よりは劣りますが、少なからず実績はあるのでベイトや潮の動き方次第では10kgオーバーを狙うことも可能です。上のヒラマサの分布図通り、この範囲内ではどこも実績がある釣り場なので例をあげた4ヶ所以外でも可能性は大いにあります。北部と南部でも大きく海流や風当たりが違う為、その日にあった場所を選びましょう。

⑥佐渡のヒラマサが釣れる潮回り

大潮、中潮以外も釣れる

「③佐渡でヒラマサの釣れる時間」の項目の時に朝まずめがズレるタイミングが存在すると説明をしました。正確には朝まずめがズレるというより、時合いが変わります。それは天候と「潮」の影響になります。潮の影響は回遊魚であるヒラマサにとってはとても重要で潮以外の条件が良くても潮がダメなことでヒラマサの姿を拝むことすらできないこともあります。ではどんな潮回りが良いかというとまずは潮がしっかり動いていることが条件です。潮が止まっている時にはヒラマサがルアーに反応することは少なく、ゆっくり海底付近を回遊しています。潮が動き出すことによって活性が上がり、小魚を求めて行動が活発になります。なので朝まずめでも潮が止まっていると反応が無い時がほとんどで、少しでも動いていれば朝まずめのタイミングでスイッチが入ることが多いので遭遇率が上がります。日中や夕まずめでも、潮がよく効いているタイミングであれば、充分にヒラマサと遭遇することができるので朝まずめをわざと避ける釣り人もいます。潮が動けば水中酸素濃度も上がりプランクトンや小魚も元気になると言われています。

正直な所「絶対この潮回りが良い」と言える潮はありません。なぜなら不人気な長潮や若潮でもヒラマサ実績が十分にあるからです。一般的には大潮や中潮が良いとされていますが人によっても考え方が違ったり場所によっても異なります。私が特に重要視していることは潮位と潮の速さが関わってくるのではないかなと思います。佐渡は東京湾などに比べ干満差が少なく、潮位の差が出にくいエリアとなっています。ですがヒラマサを狙うには潮位の高いタイミングが実績が高いように感じます。下潮の時に調子が良かったり、上潮がよく釣れたりなど、場所によって良い潮を探すことが大切になってきます。ですがこれだけは言えることが「潮が止まっている時には魚の反応が少ない」と言うことです。そして個人的には満潮前後の潮位が高いタイミングがヒラマサの遭遇率が高いように感じます。

【潮回り】

  • 潮が動いていること
  • 一般的には大潮、中潮が良い
  • 長潮や若潮でも釣れる
  • 潮位の高いタイミングor上潮がおすすめ
  • 潮止まり前後がチャンス

佐渡島の磯では、潮が速すぎてヒラマサが釣れないという状況は少ない為、潮が速い分には問題ないかと思います。場所によっては潮が速いとルアーが動かせなかったり、立ち位置も変えることができない場所では潮が緩むタイミングを待ったりなど、場所を移動することがとても大切です。注意点は潮見通り見て動くと、潮見通りにはいかないことは多々あるということです。場所によって潮の動く時間がずれていることや潮が止まるタイミングが長い場所などもあります。なので潮見を宛てにしすぎると潮が止まっている時間のはずが実際はとても良いタイミングだったということもあるので、場所移動したらルアーを投げて潮を確認することをおすすめします。

⑦佐渡のヒラマサを釣る道具

強靭なロッドとリール

【ロッド】

  • ショアジギングロッド、ショアプラッキングロッド
  • 9〜11フィート(地磯、沖磯)硬さはMH以上がおすすめ

【リール】

  • スピニングリール番手6000〜14000番がおすすめ
  • パワーギア(PG)かハイギア(HG)、エクストラハイギア(XG)

【PEライン】

  • 4号〜8号がおすすめ
  • 編み込み数はお好み(X4、X8)

【リーダー】

  • 20号〜40号 ナイロンかフロロカーボンお好み

ロッドは自分の体型や力量にあった長さや強度の物を選びましょう。無駄に長いと操作性が悪く、飛距離が失われたりすぐに疲労が溜まったりなどするため体型に合うものを選びましょう。おすすめは10フィート前後のロッドにリールは万能な8000番にライン5号、リーダーはナイロンの30号をおすすめします。道具は人それぞれ好みや自分の釣りにあったものを選ぶようにしましょう。佐渡島のヒラマサは10kgオーバーもいつ掛かるかわからない為、しっかり準備をするように。これらの道具は参考までにしてください。ヒラマサを狙うにあたって磯場に行くことのほうが多くなると思います。磯場では必要な道具や安全面での道具も紹介します。

【磯で釣りをする場合の道具】

  • スパイク(ラジアルスパイクをおすすめ)
  • ライフジャケット(浮力帯タイプ)
  • グローブ(5本指手袋)
  • サングラス(偏光)
  • 救命ロープ
  • 頭の保護(帽子、ヘルメット)
  • 通信機器(連絡手段)

佐渡の磯場は急斜面や濡れた岩、海藻がついている場所が多く、普通の靴だとかなり危険です。なので必ずスパイクを履くようにしましょう。そしてライフジャケットは膨張式ではなく浮力帯の入ったライフジャケットが好ましいです。膨張式は磯に擦れると割れることがあります。他にもグローブ、サングラス、頭の保護の帽子やヘルメットは身を守るために必要です。救命ロープは同行者が落水した時のために持って行くことをおすすめします。そして最後に通信機器です。磯場で足を怪我した時や身動きが取れなくなった事故が今まで何度もあります。その時のため必ず携帯などの連絡手段を持って釣り場へ行くようにしましょう。

⑧佐渡のヒラマサ実績ルアー&ルアーBOXの中

ヒラマサは魚を捕食することが多く、5cmから40cm位の幅広い大きさの魚を捕食します。なのでルアーのサイズも大きい物から小さいものまで用意するといろんな状況に対応できます。

【プラグ】

  • ダイビングペンシル(160〜230mm)

ダイビングペンシルはトップウォータープラグです。ヒラマサは表層までルアーを追いかけて、水面から水飛沫を上げながら勢いよく飛び出すことがあります。水面からヒラマサが飛び出す迫力に魅了される釣り人が多く、オフショアキャスティングとしてでもよく使われています。浅瀬でもしっかり動かせるので幅広い状況で使うことができます。サイズの大きいルアーを使うことによってルアーの水飛沫や音、シルエットでハイアピールができます。

  • ポッパー(140〜230mm)

ダイビングペンシル同様のトップウォータープラグです。口にはカップのような窪みがあり、この窪みによって音や波紋などを出して広範囲にアピールができます。ヒラマサのルアーの中でも一番アピール力の高いルアーになっています。逆に返すとアピール力が大きすぎるので魚がスレてしまうことがあります。なのでずっと使用するのではなくルアーローテーションをしつつ、混ぜていくとより効果を発揮するルアーです。

  • ミノー(160〜230mm)

トップウォーター、ポッパーよりも水深を入れることができるルアーです。水面が波立っている時や活性が上がりきらない時に使用すると効果を発揮するルアーです。動きも一番安定しているので波立っている時にでもしっかり動かせます。

  • シンキングペンシル(120〜200mm)

トップウォーターやポッパーに出きらないヒラマサに有効なのがシンキングペンシルです。水深が深い場所では特に有効で、ヒラマサがどこの層にいるか探る時にも使います。アクションは変幻自在なので浅瀬以外であればとても有効的なルアーです。

【メタルジグ】

  • スタンダート(60〜150g)

メタルジグの標準的なタイプです。メタルジグは飛距離、沈下速度に優れているため多くの層を効率よく探ることが出きます。深場の海底にいる青物や真鯛、根魚といった他の魚も釣れます。ある程度水深のあるエリアではとても有効です。

  • スリム(60〜150g)

スタンダートタイプに比べると水の抵抗が少なく、操作する釣り人からすると疲れにくいです。標準的なジグより飛距離は少し落ちますが潮の速い場所でもしっかり沈下したり、向かい風の時の飛距離も風の抵抗が受けにくいなどのメリットもあります。アクションはスタンダートより少し控えめで活性の低い魚にも有効です。

  • スロー(60〜120g)

少し幅の広い短めのメタルジグです。シルエットは小さいですが重量があるので飛距離が出ます。ジグの形が左右対称ではなく片側だけ形状が違うことが特徴です。ジグが落ちる時に枯れ葉が落ちるようにひらひら揺れるので弱った魚を演出できます。シルエットが小さいためマイクロベイトパターンでも使えます。

☆実績ルアー

【Mariaラピード190F】

このルアーはダイビングペンシルで誰でも使いやすいルアーです。なぜ使いやすいかというとルアーの操作が簡単でミスダイブ(エラーアクション)がしにくいからです。そのため初心者から上級者まで幅広い釣り人に人気なルアーです。ミスダイブが少ないとなぜ良いかというと海のうねりがひどくても安定した動きだったり、ヒラマサが追いかけてきて肝心なタイミングでミスが少ないとヒット率が上がります。クリアカラーもラインナップにあったり、190mmで65gと絶妙なバランスです。小型青物から大型まで幅広い大きさの青物を狙うことが可能です。佐渡の釣り場では広い場所もあれば狭い場所、そしてうねりが強い状況が多々あるのでそんな時にも使いやすい実績ルアーです。

☆ルアーBOXの中

  • ラピード190F(Maria)

  • ダックダイブ230F(Maria)

  • ボアーSS195(Maria)

  • ガチペン200(BlueBlue)

  • バレットブル160F(DUEL)

  • サーディンボール150S(SIMANO)

私はラピードのクリアカラーをよく使用していますが、このクリアカラーはマイクロベイトパターンにまで使える万能カラーです。なのでルアーBOXに1つは入れておいて損は無いです。その他にもポッパー、ミノー、シンキングペンシルなどのルアーローテーションをして探ることでよりヒラマサの反応がとれやすいです。

  • ジガロ80g(PALMS)

  • 激投ジグ100g(OWNER)

  • シーライドロング100g(BlueBlue)

  • バンブルズジグショート120g(JACKLL)

  • ガン吉130g(ima)

  • コルトスナイパーアオモノキャッチャー60g(SIMANO)

メタルジグは個人的に体力の消費が速いため使用率が少ないですが、もちろんジグが有効な場面は沢山あります。なので引き抵抗の少ないスリムタイプを使う頻度が高いです。中層〜表層はプラグで探ることが多いのでメタルジグは海底付近メインで使います。特に初めての場所や沈み根の周りを確認したい時はメタルジグを使うことをおすすめします。佐渡の潮の速さだと80gが安定して流しやすく、ボトムにきっちり落としたい時には120g程度を目安に使うと効率良く探れます。

⑨佐渡のヒラマサの釣り方

「地形」「ベイト」「海流」がポイント

まず釣り場に到着してからはどんな場所かの把握をすることが大切です。「足場は安定しているか」「沈み根や駆け上がりがあるか」「潮の速さはどのくらいか」「ヒラマサをどこでランディングをするか」最低このくらいは確かめなければなりません。佐渡のヒラマサはいつ10kgや20kgが掛かるかわかりません。足場を把握していないと急な強い引きに対応できなかったり、ランディング時にもたついて隙を見せると切られます。なので釣り場に入ったらこれらの確認をしましょう。潮の速さや沈み根の位置はヒラマサがいる位置やルアーへ反応する位置と掛けてからの走られていけない位置の確認です。メタルジグの針を外し、海底の地形の確認をします。

ヒラマサはこのよう駆け上がりや沈み根の周りに溜まるベイトフィッシュを捕食しています。このような駆け上がりに潮がぶつかるとそこへベイトフィッシュが溜まります。このような状況はヒラマサにとって絶好の捕食場所になります。だからと言ってここへ直接ルアーを通すと高確率で切られます。ヒラマサは掛けた瞬間に根へと走るため、そこへ投げると釣ることができません。潮の速さにもよりますが駆け上がりの上を通すのではなく、横を通すように投げます。そうすることにより沈み根をかわすことができます。釣れそうだからといって無茶に根の周りへ投げるのはヒラマサの反応が見れてもルアーは切られ、ヒラマサは傷がつくだけといった良いことは何一つ無いので避けましょう。

ヒラマサはベイトフィッシュが沢山いる場所の周りを回遊していることが多く、ベイトフィッシュの情報を頼りに釣り場選びをすることも大切です。ヒラマサが最も簡単に釣れる時はベイトフィッシュに夢中になっている時です。ナブラやボイルと言ったベイトフィッシュの群れがヒラマサに追われるタイミングを見つけられるかもしれません。このようなベイトフィッシュの情報は近くに餌釣りをしている人に聞いてみたり、SNSの情報を頼りに探すのも一つの手だと思います。ベイト以外にも潮目を頼りにヒラマサを追うこともできます。潮目は周りよりも潮が速くなっているのでそこだけが色が変わって見えています。なので潮目の場所は潮が動いているということがわかります。それに水中の酸素量が高く、小魚も集まることが多いため活性の高いヒラマサもいる可能性が高いです。

佐渡島でヒラマサを狙うにあたってルアーのチョイスやアクションも大切です。基本はダイビングペンシル中心にローテーションを組むことをおすすめします。アピール力もありつつ、操作性にも長けているためヒラマサを狙うにあたって人気なルアーです。もっと広範囲にアピールしたい場合は集魚力のあるポッパーで活性の高いヒラマサを狙います。逆にスレていたり、活性が落ちていると感じればミノーやシンキングペンシル、メタルジグで海底を探ったりしてルアーのローテーションをすることが大切です。ヒラマサはルアーの機敏な動きに反応しやすく緩急のつけたアクションやスローなアクションなどルアー操作でも釣果は変わってきます。

ヒラマサを狙うにあたって無闇にルアーを投げ続けるのではなく、潮をみながら時間で場所を変えることも大切です。私は朝まずめは本命の場所へ行き、潮が止まっていたりこの後も潮が緩い見込みの場合は早めに場所を移動します。ベイトフィッシュがいた場合は粘ることや次の潮が動くタイミングで戻ってくる時もあります。次へ行く場所は潮の動き方、ベイトフィッシュがいるかなど確認してダメそうであればまたすぐに釣り場を変えます。このように1箇所1〜2時間程度投げて釣り場を変えることを2〜3回ほど繰り返します。時には数投で場所を変える時もあります。このようにランガンスタイルで場所を変えていく釣り方と、同じ場所でずっと回遊待ちをする方法と2通りありますが個人的にはランガンスタイルの方が遭遇率が高いと感じています。日の出前から午前8〜10時位までを目安に釣行を終えるようにしています。日が真上に上った時間帯でも潮やベイト次第では釣れることがあります。

このように潮見中心で時間帯ごとに釣り場を回ることでヒラマサの釣れる確率が格段に上がります。そして前後の天候やベイトフィッシュの調査をしながらヒラマサを狙ってみてください。

平根崎(地磯)

平根崎は佐渡のヒラマサ実績が最も高い場所です。過去に20kgを超えるヒラマサも何度も釣れた実績を持っています。毎年ここでは多くのヒラマサ釣りの人が訪れる人気な場所です。岩が削れてできた湾のような地形が多く、ベイトフィッシュが追い込めれて溜まることがあります。駆け上がりや沈み根などの地形変化も多くあり、水深もある場所です。なのでいろんなルアーで探ることをおすすめします。

稲鯨、野崎鼻(地磯)

ここは沖に大きな根があり、少し湾のような形をしているのでベイトフィッシュが入ってくるとヒラマサが狙える佐渡の釣り場になっています。潮通しがよく、ベイトフィッシュも沢山回ってくるヒラマサの実績のある佐渡の釣り場です。

風島(石積み堤防)

ここもベイトフィッシュが入るとヒラマサが釣れる釣り場です。沖へ向かって駆け上がりがあるため魚が溜まりやすく、青物がよく回遊する場所です。秋にはアオリイカもよく釣れるため、アオリイカがベイトとなることもあります。

沖磯(渡船)

佐渡島の地磯でも十分な実績とポテンシャルですが、釣り場の選択肢としては料金はかかりますが沖磯も実績が高いです。乗っている沖磯自体がヒラマサが居着く根回りだったり、潮通しも良く、沈み根なども豊富です。デメリットとしては頻繁に移動ができないことや料金がかかることですがそれ以上に行く価値があります。沖磯の渡船は民宿と並行していることが多く、宿泊客優先なので前もって渡る場所を決めて、渡船屋の宿に宿泊することをおすすめします。

まとめ

このように佐渡島でヒラマサを釣る時には「地形」「ベイト」「海流」がとても大切になってきます。ヒラマサは掛けてからも釣り上げることが困難でドラグを出してしまうと根に潜られ、ドラグを閉めると待機れないほど強い引きです。根に潜られないように上手く魚を誘導したりパワーファイトが求められる場面もあります。難易度は高いですが一度は釣ってみたい大型回遊魚です。佐渡島では岸から20kgを超えるヒラマサの実績がある島ですので一度チャレンジをして欲しいです。

地元アングラーの声

個人的にはMariaローデット180Fが飛ぶし動かしやすかったです!

平根崎は佐渡で一番有名な地磯だから人が多く、朝まずめに先端は
入れない・・・

ヒラマサは大潮より中潮の方が釣れる印象ですね。あと断然ジグよりトップの方が大きいヒラマサ釣れる。

佐渡の渡船は2500〜3500円と安いのでおすすめです。

期間難易度場所ルアー(強い)天候習性佐渡のポイント
1月磯、漁港、堤防ダイペン、シンペン、ミノー雨✖️風島、野崎鼻
2月磯、漁港、堤防ダイペン、シンペン、ミノー雨✖️風島、野崎鼻
3月磯、漁港、堤防ダイペン、シンペン、ミノー雨✖️稲鯨、平根崎
4月磯、漁港、堤防ダイペン、シンペン、ミノー、メタルジグ晴○稲鯨、平根崎
5月磯、漁港、堤防ダイペン、シンペン、ミノー、メタルジグ雨○産卵、荒喰稲鯨、風島、野崎鼻、平根崎
6月磯、漁港、堤防ダイペン、シンペン、ミノー、メタルジグ雨●晴●産卵、荒喰稲鯨、風島、野崎鼻、平根崎
7月磯、漁港、堤防シンペン、ミノー、メタルジグ雨●晴○産卵、荒喰稲鯨、風島、野崎鼻、平根崎
8月磯、漁港、堤防ダイペン、シンペン、ミノー、メタルジグ雨●晴○稲鯨、風島、野崎鼻、平根崎
9月磯、漁港、堤防ダイペン、シンペン、ミノー、メタルジグ雨●稲鯨、風島、野崎鼻、平根崎
10月磯、漁港、堤防ダイペン、シンペン、ミノー、メタルジグ雨●晴●荒喰稲鯨、風島、野崎鼻、平根崎
11月磯、漁港、堤防ダイペン、シンペン、ミノー、メタルジグ雨✖️晴●荒喰稲鯨、風島、野崎鼻、平根崎
12月磯、漁港、堤防ダイペン、シンペン、ミノー、メタルジグ雨✖️風島、野崎鼻

Leave a Reply

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です