『佐渡島のメバル』

新潟県にある佐渡島は360°海に囲まれていて日本海流がぶつかり、釣りにおいてとても環境が良い離島です。佐渡島では「メバル」が沢山釣れていてライトに楽しめることからとても人気なターゲットです。数が沢山釣れるだけでなく、大型のメバルが釣れることや3種のシロメバル、アカメバル、クロメバルなどいくつかの種類が釣れるので、メバル釣りを楽しめる島になっています。今回は佐渡島でメバルをルアーで釣る方法と楽しみ方を紹介します。

①メバルとはどんな魚か

釣れるメバルには3種類

メバルは北海道南部から九州地方までに生息するカサゴ目フサカサゴ科の魚です。メバルの名前の由来は「目を大きく開き、目を張っている」ということから「目を張る」「メバル」となりました。他にハチメと呼ばれたりもします。一般的にメバルといったらシロメバル、アカメバル、クロメバルといった3種のことを指します。この3種は色が変異した同魚種とされていましたが21世紀にDNA解析をしたところ別々の3種ということがわかりました。これらは場所によって生息地が若干異なり、シロメバルとアカメバルは幅広い場所に生息しますがクロメバルは限られた地域にしか生息しないと言われています。メバルは卵胎生で体内で孵化した仔魚を海中に放出します。とても成長速度が遅い魚で5年で20cm程度にしか成長しません。30cmになるメバルは尺メバルと言ってランカーサイズと言われています。最大で40cmにまで成長します。

【メバルの捕食するもの一覧】

  • 「魚系」シラス、シロウオ、カタクチイワシなど
  • 「甲殻類」モエビ、プランクトン、カニなど
  • 「虫類」ゴカイ、アオイソメなど
  • 「軟体」ホタルイカ、アオリイカなど
  • 「貝類」

メバルは基本的に雑食で大型になるにつれて小魚を食べるフィッシュイーターになると言われています。大型のメバルは小型のメバルを捕食し、共食いをすることもあります。

②佐渡でメバルが釣れる時期

冬から春が本シーズン

メバルは一年中釣れる魚ですが季節によって大きさや釣れる難易度が違います。特に大きさが狙える時期は冬場の産卵後の時期です。メバルの適水温は12〜16℃で、佐渡の時期で12月〜3月くらいの間です。佐渡島では1月から2月に産卵期を迎え、その前後の11月〜12月、3月〜6月に大型が釣れやすいです。水温が上がる夏場には沖へと回遊する個体が増えて岸際では数が減ります。秋では小型のメバルが沢山釣れるようになりますが大型は滅多に釣れなくなります。なので大型を狙う時には冬から春先にかけてが良く、数を狙うのであれば秋から冬がおすすめです。

【佐渡でメバルが釣れる時期】

  • 一年中釣れる
  • 冬から春先にかけてが大型を狙いやすい(11月〜12月、3月〜6月)
  • 秋は小型メバルが沢山釣れる(8月〜11月)
  • 1月〜2月が産卵期
  • 適水温は12〜16℃

メバルは成長が遅く、年々個体数も減っているためできる限り小型のメバルは海へ返してあげましょう。一人一人が意識することにより数も大型のサイズも増えていきます。産卵で子を抱えたメバルは早めにリリースをしましょう。

③佐渡でメバルが釣れる時間

メバリングならナイトゲーム!

メバルは夜行性なので夜間が特に釣れやすいです。日が落ちる夕まずめから活性が上がり始め、餌を捕食するため活発になります。基本は夕まずめから朝まずめの夜間が釣れやすい時間帯です。日中は木陰や岩の隙間などに身を潜め、大人しくしていることが多いと言われています。日中でもメバルは釣れますが海底にいることが多く、夜間ほどルアーへ敏感ではありません。

【佐渡のメバルが釣れる時間帯】

  • 夜行性なので夕まずめ〜朝まずめが釣れやすい
  • 夜間はいろんな層にいる
  • 昼間も釣れるが夜間ほどサイズも数も釣れない

釣り人の中ではあえて難しい昼間に狙う人もいます。時間帯や天候によってもメバルのいる場所は変わったりするのでメバルの習性や特徴を抑えることで日中でも釣ることが可能です。ですが大型のメバルは警戒心が強く、なかなか日中には釣れないので警戒心が解けて活発的になる夜間をおすすめします。

④佐渡でメバルが釣れる天気

メバルは曇りで入れ食い?

どの魚も同じですがその時期によって天候での魚の活性は大きく変わります。メバルの適水温は12〜16℃で水温が上がり始める春から夏にかけてはメバルの適水温を上回るのでこういった状況に雨が降ると水温が下がりメバルの適水温に近づきます。適水温が上回る時には雨や風、下回る時は晴れが続いた方が反応が良い傾向にあります。ですが、雨での濁りはメバルにとってはあまり良くなかったり、雨水の淡水が残ってメバルの活性が落ちたりします。なので基本晴れや曇りの日が良いですが月夜もメバルが釣れにくい時もあります。満月の夜はメバルも視界が良く、ルアーを見切りやすいことや明暗の境目がはっきりしないなどいくつか難点があります。

【メバルが釣れる天気】

  • 春〜秋は雨が降ると適水温に近づく
  • 冬は晴れか曇りが良い
  • 満月の夜や月明かりが強い日はあまり良くない

天候は場所によっても影響が反対になったりします。雨の淡水で活性が下がる場合は浅瀬は特に影響しますが深場や潮通しの良い場所では影響なかったり、月夜も濁りがある場所では釣果に影響が出ないなど状況によって変わるということを頭に入れておきましょう。

⑤佐渡でメバルが釣れる場所

メバルは浅瀬の藻場を狙え!

メバルは種類によっても生息する場所が違います。シロメバルはある程度の障害物のある場所であれば幅広く生息しています。基本は海底から中層にかけて回遊したり、常夜灯周りに溜まったりする個体数が多いメバルです。アカメバルは藻場や障害物がある場所にいたり、クロメバルは潮通しの良い岩礁帯や漁港周りの障害物に居着いたり、回遊をしたりします。メバルは根魚と呼ばれ、障害物や岩の隙間などで身を隠すことが多いので地磯や漁港周り、テトラなど身近な釣り場で釣ることが可能です。他にも時期によっては浅瀬で砂地混じりの藻場、ゴロタサーフ、汽水湖など幅広い場所で釣れます。ベイト次第では障害物が無くてもメバルが釣れるのでいろんなところで狙うことができる魚です。

【メバルが釣れる場所】

  • ゴロタサーフ
  • 砂地混じりの藻場
  • 岩礁帯
  • 堤防、漁港、テトラなどの障害物

【条件】

  • ベイトがいる
  • 障害物がある
  • 藻がある
  • 潮通しが良いと尚良い
  • 浅瀬でも釣れる

メバルは佐渡全域で釣れています。ですがメバルの種類は方面によって異なります。シロメバルは全体的に生息しますがアカメバルとクロメバルは釣れる場所と釣れない場所があります。方面によって潮通しが良い場所や水深があったり、地形が入り組んでいたりなど特徴があるのでメバルの大きさも釣れやすさも異なってきます。

<佐渡島のメバル生息域>

【メバルを狙える佐渡釣り場】

  • 稲鯨(地磯)
  • 風島(石積み堤防)
  • 加茂湖(汽水湖)
  • 素浜(サーフ)
  • 野崎鼻(地磯)
  • 平根崎(地磯)

これらの中で最も実績の高い場所は稲鯨と風島です。どちらも潮通しが良く、岩礁帯混じりに海藻も生えていてメバルにはとても適している場所です。大型から数釣りまで両方狙える佐渡の釣り場です。他の場所も大型メバルが狙えるので場所を変えながらやってみるのも良いと思います。各釣り場でも障害物のある場所だったり、潮が効く場所、岸壁など釣り場の中でも釣れるポイントがあるのでメバルが棲みつきやすい場所を探ってみてください。特に夜間に地磯はとても危険ですのでスパイクやヘッドライト、ライフジャケットの着用は必ずしましょう。

⑥佐渡のメバルが釣れる潮回り

メバルは潮の動き始めが時合

メバルは時合いがはっきりしており、ずっと投げていた場所でも潮が動き出すと入れ食いになったり潮がとても大切な釣りです。メバルは回遊する個体や居着く個体がいます。まずメバルは潮通しが良い場所を好み、潮通しが良いとベイトが運ばれてきやすいのと酸素が多く含まれているのでメバルにとって過ごしやすい場所になります。その運ばれたベイトは浅瀬に溜まったりするので潮通しが良いと最も岸際までメバルが接岸します。メバルの時合いは潮が動くタイミングが時合いになりやすいです。潮が止まっているとベイトが動かないためメバルも大人しくしていていることが多く、潮が動いてベイトが動き始めるとメバルの活性が一気に上がります。なので潮が満潮から下潮に動くタイミングや干潮から上潮になるタイミングがメバルを釣るチャンスのタイミングになります。潮回りは先ほどの潮の動き始めのタイミングを逃さなければ大潮でも小潮でも関係なく釣れますが、潮の動くタイミングが多い日は一日の中で時合いがくる頻度が変わります。

①潮の動き始めが2回              ②潮の動き始めが4回

②の日は大潮や中潮の日に多い潮の動き方なので若潮や長潮、小潮の日よりは時合いの来る回数が多いかもしれません。ですがメバルの時合いは潮だけでなく光量(月、太陽)でも違うため、大潮の日でも満月の月夜の日にはメバルの食いが悪かったりします。光量が多いと仕掛けを見切られたり、海底や障害物にじっとしていることが多く、新月や曇りの日がとても釣れやすいです。

【潮回り】

  • 潮が動いたり止まったりが多い日が特に良い(中潮、大潮)
  • 潮の動き始めが大切
  • 曇りや新月などの光量が少ない日

潮が動いていることでメバルの活性は上がります。なぜ動き始めが良いかというと、潮が動き始めてしばらくすると回遊を始める個体がその場所から離れます。特に大型のメバルは警戒心が強く、浅瀬にベイトを求めて接岸してもすぐに出てしまうことがあります。なので潮の動き始めのタイミングではそこにいる活性の高いメバルが離れる前に釣ることができるからです。それと場所によって上潮が良かったり下潮が良い場所もあります。潮の向きや潮位で浅瀬のメバルは特に狙いやすさが変わるので各釣り場で研究をしてみるのも面白いと思います。

⑦佐渡のメバルを釣る道具

釣り場で道具選びは変わる

【ロッド】

  • メバリングロッド、アジングロッド、チニングロッド
  • 6〜7フィート(漁港、足場の低い堤防、小場所)硬さはUL、L、ML
  • 7〜9フィート(地磯、飛距離が欲しい場所、足場の高い場所)硬さはL、ML、M

【リール】

  • スピニングリール1000番〜2000番がおすすめ
  • パワーギア(PG)かハイギア(HG)

【ライン】

  • PEライン0.3号〜0.8号編み込み数はお好み(X4、X8)

【リーダー】

  • 1.5号〜2号 ナイロン、フロロカーボンお好み

メバリングのロッド、リール、糸に関しては釣り人によって好みが分かれます。ロッドのおすすめは7フィートでリールは2000番です。ラインは他のルアー釣りでも使うことが多いと思われるPEラインがおすすめです。PEラインの他にエステルラインやナイロン、フロロカーボンなどそれぞれ特徴のあるラインがあります。ラインの太さは0.6号がいろんな場所に対応してると思います。リーダーは2号をおすすめします。最近ではロッドの種類としてソリッドティップやチューブラティップなどいろいろあります。どんな場所でどんなルアーを使い、どんな大きさを狙うかで道具も変わってくるのでまずはスタンダートなおすすめした道具が良いかと思います。

⑧佐渡のメバル実績ルアー&ルアーBOXの中

使うルアーによってメバルの大きさが変わってきます。同じルアーでも場所や状況によって大きさや重さを変える場面が出てきたりします。軽くて小さいルアーがメインとなるメバリングはどうしても飛距離が出せない状況や沈下が遅いなどの問題が発生します。そのような時に飛距離や沈下速度を補う仕掛けもあります。

【プラグ】

  • ミノー(40mm〜70mm)

メバルは障害物周りや藻場などルアーが引っかかる場所や浅瀬で中層から表層を探りたい時に有効なのがミノーです。どうしてもワームやジグなど沈みが速いルアーを使うと根がかりや沈下速度が速く、メバルの視界から消えてしまうことがあります。ミノーもシンキングやフローティングと種類はありますが基本はゆっくり巻いてもしっかり動いてくれて沈下スピードも遅いです。特に浅瀬や常夜灯周りの浮いているメバルに有効です。

  • シンキングペンシル(40mm〜70mm)

大型メバル狙いの時や沈下スピードを落としたい時などに良く使います。活性の高いメバルが多いエリアで大型を狙いたい時にはプラグが有効でミノーと違うところは水深に合わせることができることです。飛距離も出しやすく、魚へのアピールも強いので活性の高いメバルを狙う時にはとても有効です。

【ワーム】

  • ジグヘッドリグ(1g〜5g)

一番スタンダートなルアーの仕掛けです。小型から大型まで幅広い型のメバルが釣れます。ジグヘッドの重さを変更することによって沈下速度や飛距離が変わります。いろんな状況に使える万能な仕掛けです。

  • テキサスリグ(3g〜7g)

ジグヘッドリグでは針がむき出しのため、根がかりが増えてしまいます。藻場や岩礁帯、障害物周りを根がかり無く探りたい時に有効です。

【メタルジグ】

  • ジグ(1g〜12g)

深場を効率よく探ることができます。沈下速度が速いため、海底を探るのに有効で活性の高いメバルを釣るのにとても効果的です。昼間に良く釣れます。

  • 鉄板バイブ(3g〜12g)

ジグを見切るメバルに有効なのがバイブレーションです。バイブレーションは強い波動を出すアピール力の強いルアーです。これは昼間でも夜間でもどちらでも有効です。

【フロート】

  • フロートリグ

フロートと呼ばれる専用ウキに7グラム前後の自重を与えます。 その先にライトゲームで多用される軽量ジグヘッドとワームを取り付け、沖向き遠方エリアにまで遠投できるようにします。

  • キャロライナリグ

フロートリグのウキをオモリに変えたのがキャロライナリグです。遠投ができるのと沈下速度を上げることができる仕掛けです。オモリが海底に着底しても先端のジグヘッドは海底付近でゆっくり落ちます。

☆実績ルアー

【BlueBluスネコン50s】

このルアーはシンキングペンシルで重心が前方にあり、水平姿勢を保ったまま泳がせることができるルアーです。ルアーの中には固定されていないウェイトが自由に動き、ナチュラルな軌道を描くのでスレることなくメバルをキャッチできます。ウェイトが軽い分、波に乗るのでメバルにしっかり見せつつ、誘い出しをする流しの釣りに向いています。佐渡島では潮通しが良い場所が多く、流れがあるシチュエーションが多いのでこのルアーがとても活躍します。ダートアクションなどでリアクションバイトを狙いつつ探ることが釣果の鍵になります。佐渡では潮通しの良い小磯が多いのでそういった釣り場では出番が多いルアーです。

☆ルアーBOX

  • スネコン50S(BlueBlue)

  • 源五郎z36F(DAIWA)

  • オルガリップレス50F(TACKLE HOUSE)

  • ドーバー46SS(APIA)

  • ジョインテッドクロー70S(GANCRAFT)

  • ゴールドワン(APIA)

  • シーライドミニ3g(BlueBlue)

ミノーとシンペンを中心に使うと反応がとれやすいです。同じルアーでもカラーバリエーションを必ず持って行くようにしています。何度も同じルアーを通すと見切られることが多いのでクリアカラー、チャートカラー、イワシカラーの3種類をローテーションしながら使います。特に出番が多いのはクリアカラーなのでカラーバリエーションに迷ったら迷わずにクリアカラーを持っていきましょう。アミパターンというクリアカラーのプラグがとても有効なことがあり、スネコン50Sのクリアカラーを持っていくことがおすすめです。

  • ガルプ2inch(バークレイ)

  • パワーバイト1.5inch(バークレイ)

  • ガブリシャッド1.8inch(ダイワ)

  • メバル職人ミノーSS1.5inch(ECOGEAR)

  • グラスミノーSS2inch(ECOGEAR)

メバルを狙う時はピンテールワームとシャッドテールワームをよく使います。カラーも派手なカラーやクリアカラーと何種類かあると時間帯で使い分けることができます。特に夜間の釣行が増えると思うので夜光カラーも持っておくと損は無いです。

⑨佐渡のメバルの釣り方

ベイトパターンを攻略せよ!

メバルにはパターンといったその時期や場所、ベイトによって釣り方が変わります。今捕食しているベイトに合わせたパターンのルアーを選択することによってスレが少なかったり、時合いが長く続くこともあります。シーバスも同じようにパターンがとても大切な魚種で、シーバスのようにパターンにあったルアーでないと釣れないということではありませんが、パターンを見つけることによってメバルが入れ食い状態になります。そのメバルのパターンを見つけるにはルアーローテーションがとても大切です。大きく分けるとメバルは小魚を捕食しているかプランクトンやエビなどのアミを捕食しているかで変わります。アミは2月から5月の間で常夜灯周りに集まったり、湾内の藻場などに溜まります。小魚はイワシやシラス、シロウオなどがベイトになりますが時期はバラバラです。なのでおおよそ場所や時期でベイトは予想できてもそのベイトパターンなのか確証ができないことが多いと思います。そんな時はルアーのカラーローテーションや、プラグとワームの使い分けが重要になります。

まずは春先に向けて多いアミパターンの説明します。アミパターンは常夜灯や街明かりのある場所でクリアカラーのプラグが有効です。小さなアミの集合体を演出するため、クリアカラーで40〜70mm程度のルアーを捕食します。メバルにとっては小さなアミを少しずつ食べるのではなく、一気に捕食したいのでクリアのプラグをアミの集合体に見せることで反応が良くなります。この時にワームでも釣れますがプラグの方が良型や反応が良かったりします。アミパターンの場合は明暗部でメバルは待ち構えることが多いので、灯の当たらない場所に投げてゆっくり巻いてくると反応が良い傾向にあります。

主に小魚のベイトフィッシュパターンではワームやメタルジグ、プラグどれも有効ですがそのベイトにあったカラーを選ぶことが大切です。例えば透明なシラスやシロウオなどがベイトの場合は、ワームのクリアカラーを選択したり成長したカタクチイワシなどの場合はメタルジグやイワシカラーのプラグ、色の着いたワームなどが有効です。ベイトフィッシュパターンは磯場や漁港周り、サーフなどで多いパターンです。結果ワームが万能でいろんないろんなパターンで使えますが小さいメバルが多かったり、他の魚ばかり釣れることが考えられます。なのでメバル一択狙いの場合はワームからプラグなどを使い分けてパターンに沿った選択が必要です。

パターンと聞くと難しく考えてしまうかもしれませんが簡単にメバルを狙う方法はジグヘッドリグに小さなワームをつければ釣ることができます。メバルのみを狙う時にはベイトのパターンを意識しましょう。そこで次にメバルを釣るにはどんな場所を狙ってどんなルアーを使うかを紹介します。メバルは普段身を隠せる場所に棲み着き、ベイトが流れてくるのを待つ習性があります。なので潮通しが良く、障害物や岩礁帯などの身を隠せる場所があることが大切になります。そしてメバルは産卵する時には、藻がある場所を好むためこの3つの条件に当てはまる場所を狙います。

この図のように手前のテトラに潮がぶつかり、沖磯の手前の溜まりエリアは海底に藻があるので、こういった場所はメバルにとって絶好のポイントです。ルアーでメバルが釣りやすい水深は1m〜3mの浅瀬が特にルアーで狙いやすいです。浅瀬の場合は海底の藻の上をプラグで通すと効果的です。足元付近の障害物周りにもメバルは沢山いるため、このようなシチュエーションの時はワームで手前を探ると反応がとれやすいです。プラグでは潮が入ってくる開けている場所に投げて、潮の流れに任せてルアーを流します。その時にはたるむ糸ふけを回収するイメージでゆっくり潮と同じスピードで巻きます。この時にメバルは流されたベイトと勘違いをして勢いよく飛び出してきます。

このように流す釣り(ドリフト)で効果的なルアーはスネコン50Sです。他にミノーや軽いジグヘッドで同じように流すと釣れますがこのような状況ではスネコン50Sがとても強いです。他には漁港周りの岸壁に着いたメバルをワームを使って探ることも有効です。岸壁の際や角には多くのメバルが棲みつくので絶好のポイントです。このような漁港では船が着くので水深があることが多く、沈むルアーがおすすめです。夜になり、常夜灯がつく場合はメバルが浮上してくるのでいろんな層を探ることをおすすめします。岸壁沿いに投げて巻いてくるだけでも釣れますし、常夜灯の明暗に投げても釣れると思います。特に藻や砂地に岩礁帯混じりの場所、常夜灯周辺にメバルはよくいるため狙ってみてください。

メバルが棲みついたり回遊をしそうな場所を想像して狙ってみてください。基本はまずめと夜間が釣れやすいですが場所によっては日が上がっても釣れるケースがあります。そのような時にはジグやバイブレーションがおすすめです。メバルはベイトになる小魚がいると日中でも釣れることが多く、太陽光でジグがフラッシングし、小魚だと思って飛びつきます。他に常夜灯の色に合わせたルアーのカラーや暗闇では目立つチャートカラーなどルアー選択だけでなくカラーがとても大切な釣りです。常夜灯にはいくつか種類があり、大きく分けて「オレンジ色」「水銀灯」でこの常夜灯ではプランクトンパターンになりやすいです。この常夜灯に馴染みやすいカラーがとても効果的です。「オレンジの常夜灯」にはオレンジワーム、「水銀灯」にはクリアカラーといった馴染むカラーを使うと良く釣れます。次に佐渡の釣り場ごとに攻略の鍵を説明します。

稲鯨、風島(地磯、石積み堤)

このエリアでは潮通しが良く、海底には藻があるためプラグが有効な釣り場です。この二ヶ所は沈み根や沖にちょっとした磯があるなどメバルが棲みつく場所は多く、メバルを釣るのには適しています。どちらも沖へ投げると駆け上がりがあり、少し深くなっているのでそこを重点的にワームで探ったり、沈み根の周りを探ると良く釣れます。このエリアには小さいベイトフィッシュが多く、日中はメタルジグなども有効です。夜間は基本プラグ中心に狙って、時々ワームを組み合わせると良いです。時期によっては良型のメバルが釣れるので佐渡へメバルを狙いに行く時には一度は訪れたい佐渡の釣り場です。

加茂湖、素浜(汽水湖、サーフ)

この二ヶ所は汽水湖とサーフで全く別々のエリアですが狙い方は似ており、どちらも駆け上がりや地形が変化している場所を探ります。加茂湖では牡蠣瀬や岸壁、積み石などがあり、素浜は岩礁帯やテトラがあるのでこの付近を重点的に狙います。そしてどちらも駆け上がりがあるのでジグヘッドワームやシンキングペンシルで狙うと効果的です。こういったエリアは特に夜間でないとなかなか釣れない傾向にある為、夜釣りをおすすめします。

平根崎、野崎鼻(地磯)

この地磯は水深があるエリアで潮通しと藻場、沈み根などはあり、メバルが棲みつきやすいポイントですが水深がとても狙いずらいです。こういったエリアでは急激に水深が浅くなっている場所や根回りを狙うことによってメバルが釣れます。深い場所はメタルジグや鉄板バイブレーションなど沈下速度が速いルアーを選ぶと効率よく探ることができます。

➉佐渡で尺メバルの釣り方

佐渡島で大型メバルを狙うには普通にメバルを狙うだけではなかなか尺メバルに辿り着きません。メバルは大きくなるにつれて警戒心が強くなったり、ベイトフィッシュ中心に捕食したりと習性も少しずつ変化してきます。大型のメバルを狙うには大きくなりやすいクロメバルを狙うことが一番可能性が高いです。ではどんな場所にクロメバルはいるのかというと潮通しの良い磯場や漁港周り、外洋に面した場所です。岬の湾や近くに急激に深くなる駆け上がりがある釣り場で良く釣れます。大きめのプラグやワームを使い、誰も探られていない場所を探すことが尺メバルへの近道だと思います。大型メバルの警戒心は強いので夜間に狙いましょう。夜間でも月夜は避けて新月か曇りの日を選ぶようにしてなるべく釣りやすい状況に釣りにいくことが大切です。佐渡の釣り場の中で特に大型の実績があるのは「稲鯨」と「風島」ですが人気な釣り場な為、すでに探られていることが多いので似たような場所を探ってランガンすることをおすすめします。

【尺メバルの釣るコツ】

  • 大型になりやすいクロメバルを狙う
  • 新月や曇りの夜間を狙う(月夜を避ける)
  • 潮通しがよく、近くに水深が深くなる外洋を狙う
  • ランガンスタイルで場所移動を繰り返す
  • 潮の動き始めがチャンス

【尺メバル実績ルアー】

  • グラスミノーSS(ECOGEAR)

まとめ

佐渡島の釣り場はメバルが棲みつく場所が多く、大型や数も狙えます。今回ではアミパターンとベイトフィッシュパターンの攻略を紹介しましたが佐渡ではホタルイカパターンも存在します。限られた場所で冬から春にかけてパターンになります。年々ホタルイカの接岸は数が減り、今では目視で確認ができないほど数が減っています。メバルを釣った時にホタルイカを吐いたり、クロダイが食ってきたり、100mm前後のルアーでも釣れるなどで判断するしかありません。興味がある方はホタルイカが接岸しそうな場所で挑戦してみてはいかがでしょうか。

メバルの狙うポイントを抑えることで手軽に釣れる魚ですのでぜひ多くの人にチャレンジをしてみて欲しいです。上でも説明をした通り、メバルは成長速度が遅いので大きくなるまでに時間がかかる魚です。多くのメバルがその場に棲みついたり、回遊しても周辺に戻ってきたりするのでリリースを心掛けるとその場のメバルが増えます。産卵前の個体は特に蘇生やあまり陸に上げすぎないなど、魚を減らさない努力を釣り人全員で心がけましょう。メバルは初心者の方でも気軽に始められるのでメバルの沢山いる佐渡島でメバリングをしてみてください。

地元アングラーの声

佐渡でメバルングする時は浅瀬が多いのでダイワ源五郎Z36Fがおすすめです!

ハイドアップスタッガーオリジナル1.5(エビダッピ)がおすすめです。

エコギア熟成アクア活アジストレート(青イソメ)、エコギアアジ職人アジマスト(アミエビ)をよく使用します!

エコギア熟成アクア 活メバルシラス2

期間難易度場所ルアー(強い)天候習性佐渡のポイント
1月浅瀬藻場、障害物、岩礁帯ワーム、シンペン、ミノー雨✖️産卵、荒喰風島、野崎鼻、稲鯨、加茂湖
2月浅瀬藻場、障害物、岩礁帯ワーム、シンペン、ミノー雨✖️産卵、荒喰風島、野崎鼻、稲鯨、加茂湖
3月障害物、岩礁帯ワーム、シンペン、ミノー雨✖️荒喰風島、野崎鼻、稲鯨、加茂湖
4月障害物、岩礁帯ワーム、シンペン、ミノー、メタルジグ晴○荒喰風島、野崎鼻、稲鯨、加茂湖、平根崎
5月障害物、岩礁帯ワーム、シンペン、ミノー、メタルジグ晴○風島、野崎鼻、稲鯨、加茂湖、平根崎
6月障害物、岩礁帯ワーム、メタルジグ晴○風島、野崎鼻、稲鯨、加茂湖、平根崎
7月障害物、岩礁帯ワーム、メタルジグ晴○風島、野崎鼻、稲鯨、加茂湖、平根崎
8月障害物、岩礁帯ワーム、メタルジグ晴○風島、野崎鼻、稲鯨、加茂湖、平根崎
9月障害物、岩礁帯ワーム、メタルジグ晴○風島、野崎鼻、稲鯨、加茂湖、平根崎
10月障害物、岩礁帯ワーム、メタルジグ晴○風島、野崎鼻、稲鯨、加茂湖、平根崎
11月障害物、岩礁帯ワーム、シンペン、ミノー、メタルジグ雨✖️風島、野崎鼻、稲鯨、加茂湖
12月浅瀬藻場、障害物、岩礁帯ワーム、シンペン、ミノー雨✖️荒喰風島、野崎鼻、稲鯨、加茂湖

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